紫色の朝

 

朝が好き。

7時とか8時とかの朝じゃなくて。

4時とか5時、そのくらいの朝。早朝。

行く道か帰る道か、トラックが走ってる。

行く時間か帰る時間か、鳥がとんでる。

朝なのか夕方なのか、6:00の表記のデジタル時計。

進みたいのか帰りたいのか、高速道路を走る。

どこに行こう、どこでもいいから。

朝のアスファルトは、登る太陽と沈む月のちょうど真ん中、光と闇が混ざり合って紫色になる。

紫色のアスファルト

歪む景色を酒と眠気で朦朧としながら、助手席から眺める外の景色。

おはよう?おやすみ?マンションの灯り。

おはようございます。

そしておやすみなさい。

紫色のアスファルトにタバコ臭い車が一台乗っかってる。

赤い車が乗っかってる。

行ってらっしゃい、お帰りなさい。

LINEの通知が、ちょっとだけ嬉しい朝。

紫色の、朝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっちゃけ、頭の中は、真っピンク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆっくりしていきなよ、そんな焦るなって!