続きは夢の中で

 

昨日見た夢に、久しぶりに君が出てきたよ。

お陰で今日一日中寝不足気味だった。

今回で何回目?

まあ何回でもいいよ、タイタニックを超える超大作じゃないか、いつでも観たいもんさ。

車の助手席、楽屋、どこかの部屋。

ぼんやり覚えてるのはいつも君は歌唄ってる。

あの歌、この歌、好きな歌。

季節もいつもまばら。

暑い日、寒い日、土砂降りの日。

逆に、俺は君の夢に出る事はあるかい?

その時はどうか主人公であって欲しいと心から願うよ、いつも脇役だもん、夢ん中くらいヒーローでいたいじゃんか。

そうそう、そういや言いたい事があったんだ。

なんだったっけ。

本当になんだったっけ。

喉にコルクでも詰まってんのかな、全然喋れる気がしないよ。

んー、わり、続きは夢の中でいいかい。

夢の中だったら、多分覚えてるから。

その時はまた、寝不足でも構わないよ。

その時はまた、寝不足でも構わないからさ。